お米の産地表示は当てにならない
福島県のホームセンターで使用済み米袋「一空袋(いちあきたい)」が
飛ぶように売れているそうです。
一空袋というのは一度使用した米袋のことで、山積みの栃木県や
青森県の農協の一空袋が次々と買われ売り切れになっているそうです。
お米が出荷され、問屋や外食産業などの大手消費者に渡ったとき米袋は
不要になり、その袋が再びリサイクルされることは悪くないことですが、
その袋を悪用して産地・銘柄偽装が行われてきたことは業界でよく知ら
れたことです。
一空袋にはお米の産地、銘柄、生産年月日、生産者の名前と住所が記され、
集荷した農協と監査員の検印が押されている農協お墨付きの米袋です。
こういう袋を利用して放射能まみれのお米が消費者を欺いて流通していく
のだろうということは残念ながら想像に難く有りません。
(以上週刊ダイヤモンド2011年 9月10日号より)