ブランド米戦国時代 九州、北海道産台頭で群雄割拠

 国内のお米をめぐる「味の勢力図」に変化の兆しが表れている。日本穀物検定協会(東京)が16日までにまとめた11年産米の「食味ランキング」で九州産、北海道産米が台頭してきた。最高評価「特A」に選出された26銘柄のうち、九州産は福岡県産「元気つくし」など5銘柄で、10年産に続き過去最多をキープ。一方、北海道産は「ゆめぴりか」など2銘柄に増えた。

 九州は暑さ、北海道は寒さに強い新品種の開発に成功したばかり。加えて、味の良さも全国的に認められ始めている。

 同協会は「九州、北海道産の評価が上昇する傾向は今後も続くのでは」と指摘。新潟県魚沼産「コシヒカリ」や山形県産「はえぬき」など新潟や東北各県産の特A独占に九州、北海道産が“待った”をかけている。

 九州勢の特A数は09年産が2銘柄だったが、10年産から5銘柄に躍進。11年産は福岡県産「元気つくし」が初めて特Aを獲得した。温暖化による品質劣化に対応するため福岡県農業総合試験場が10年がかりで開発した米。つやと粘りがあるのが特長で09年から販売されている。

 九州勢はほかに「さがびより」「にこまる」「ヒノヒカリ」「森のくまさん」の4銘柄が昨年に引き続き選出された。

 北海道産「ゆめぴりか」は参考出品した10年産でも特Aだったが、11年産で初めて正式に特Aを取った。

 北海道米は、耐冷性が強い半面、硬くてパサパサした味になりがちで、そのまずさから「ねこまたぎ」と揶揄(やゆ)されてきた時代もあった。それを、道内の上川農業試験場が12年かけて品種改良し、甘くてモチモチした味を引き出し、開発したのが「ゆめぴりか」。09年に販売され始め首都圏などでもテレビCMを流したことから、知名度を全国に広げつつある。

 また「ななつぼし」は2年連続の特Aとなった。

 食味ランキングは71年に始まり、今回は全国から129品種が出品された。審査員20人が味や香り、外観、粘りなどを総合的に評価。評価は5段階で、特Aのほか、良好な「A」に54銘柄、基準米並みの「Aダッシュ」に49銘柄を選んだ。

 九州、北海道勢の躍進が目立つが東北勢も負けておらず、11年産の特Aは10銘柄と10年産より1銘柄増えた。新潟も4銘柄で1つ増やしている。

(4月17日 スポニチ)

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